経営者向けの情報誌WORLD GRAPH(ワールドグラフ)6・7月号
に当NPO法人代表のことが掲載されました。
フィリピン支援のことや、考え方などいろいろ取材を受けております。
お読み下さいませ。
NPO法人 Tera Koya「フィリピンの子供達に未来を。教育の手を」
フィリピンの子供達に未来をプレゼントしませんか
NPO法人 Tera Koyaの活動は最初、とある日蓮宗の僧侶たちの思いから始まった。
1995年1月、僧侶の修行のひとつである荒行に入行した彼らだったが、ちょうどその時、阪神淡路大震災がおこった。
修行の身に下山は許されず、彼らは何ひとつとして支援ができない悔しさを味わい、祈るだけの日々を送ったという。
その心残りから、メンバーはその後の災害で被災した地域に率先して訪れ、東日本大震災支援をはじめとするさまざまな被災地支援活動を行っていくことになった。
2013年11月8日、今世紀最大のスーパー台風により、フィリピン・レイテ島が壊滅状態になり、東日本大震災とおなじ津波による被害が起こった時のことだった。
翌2014年、彼らはレイテ島に向った。東日本大震災における支援経験を踏まえて慰問支援を行い、有志を募って3度も同地の土を踏んだのだ。
その時に彼らはまた新たに何ひとつとしてできない悔しさを味わった。
彼らは今、その心残りからフィリピンにTera Koyaという学校をつくろうとしている。
代表理事である長井さんに新たな決意を語ってもらった。
本当に困っているのは誰なのか
フィリピン・レイテ島に訪れた時、率直に驚いたことがあります。東日本大震災の被災地よりも街がキレイなのです。
東北より津波被害が小さかったこともありますが、レイテ島はアキノ大統領の出身地でもある島なので、もともと街が整備されていたのでしょう。
ですが、支援活動の中継地点となった首都マニラで私達はもっと驚くことになりました。
そこには被災した地がキレイに見えるぐらいのひどい貧困に苦む人達がたくさんいたのです。
スラムと呼ばれる街の中に住んでいる貧しい人たち
読み書きができないがために、騙され、虐げられる人たち
正規の労働に就くこともままならない人たち
小学校の教育費は無料ですが、両親は1日にわずか1ドルの交通費・給食費さえ払えず、入学した子供たちの約4割しか卒業することができません。
学校に行けない子供たちは、わずかなお金を得るために、ゴミをあさります。まだ3〜4歳の小さい子どもが親の見よう見まねで働くのです。
日本の同世代の子供たちに「今、一番したい事はなに?」と質問したら、「遊びたい。ゲームがしたい」などと答えるでしょう。
「勉強したい」とまれな答えが返ってきたとしても、さらに「なぜ勉強したいの?」と問うと「お医者さんになって、偉い人になる」と返ってきます。
私はフィリピンの貧しい子供たちに「今、一番したい事は何?」と聞きました。
子供たちは「家族がよい生活を送るために学びたい」と答えます。
日本では失われかけた「家族への愛」が印象的でした。
「One child,one teacher,one pen a nd one book can change the world.
Education is the only solution.Education First.」
(訳)「ひとりの子供、ひとりの教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。
教育こそが、ただ1つの解決策です。教育を第一に。」
―史上最年少でノーベル平和賞を受賞された、マララ・ユスフガイさんの言葉。
私たちがフィリピンの貧困で苦しんでいる人たちに対して目指すべきものを教えてもらいました。
教育が子供たちを救う唯一の方法
『子供たちに教育を贈りたい』そんな想いを胸に、私達は本年3月にフィリピン・マニラ市内のゴミ山の街(通称・スモーキーマウンテン)のパイヤタス・トンドに行きました。
同地で学校を建て、すでに14年になるジャーナリスト・瓜生敏彦さんの案内で視察慰問を行ったのです。
―日昼32℃のうだる暑さ、悪臭、生活。
「同じ地球上で同じ時代を生きているのに、この差はなんだろう」と、胸に突き刺さり、目頭が熱くなりました。
Tera Koyaを建てるために
瓜生さんの助力もあり、わがNPO法人{Tera Koya}はマニラ郊外の貧困地区に小さな学校を建設・運営できることになりました。
本年10〜11月に開校予定の「Tera Koya」は40名クラスが2ルーム。日本の昔でいう寺子屋にあたるもので、読み書きとそろばんを授業に取り入れます。
ゴミ山で暮らす人達は3日間でわずか1〜2回の食事しか口に入れることができませんが、本校では午前・午後の2交代制で簡単な給食を出すことにしています。
ご協力のお願い
{Tera Koya}は数人の僧侶の思いだけが資本ではじまりました。
この思いを元手に今から、建設費に約400万円、さらに重要になる維持費(教師月給2名・教材費・給食費など)が月約10万円必要になります。
毎年約200名の子供たちを救い、今の生活から抜け出してもらうためです。
私たちはこの活動を共にして下さる会員さまを募集しております。
正会員の方は1日につきたった30円、準会員の方は1日につきわずか15円の寄付により、フィリピンの子供たちに未来をプレゼントすることができます。
お一人でも多くの方々が賛同していただき、ご支援をくださいますよう、伏してお願い申し上げます。
代表理事 長井 正典
寄付 主旨に賛同し寄付をして頂ける個人又は企業さま
いずれかを明記し、申込み書・会費または寄付金を同封のうえ、お申し込みください。
〒545-0042
大阪市阿倍野区丸山通1-3-30
NPO法人 Tera Koya 事務局
℡ 06-6653-3046